ハンドメイド作家というひとつの仕事
私が子供の頃と比べてみると、世の中はだいぶ変わりました。
特にインターネット・テクノロジー(IT)の普及で劇的に変わったような気がします。
もちろんIT技術の普及には、いい面と悪い面の両方があるかもしれませんが、私が強く感じるのは、人の働き方が大きく変わった(または変わっていく可能性がある)ということです。
最近、「ハンドメイド作家」と言われる人が多く世の中に出てきました。
ハンドメイドというと、家庭の主婦が自分のため、あるいは家族のためにコツコツと手仕事をして小物を制作するというイメージでしたが、ITの普及でこのイメージは大きく覆っているのです。
手仕事の得意な人が、自分の得意分野のモノを制作し、ネットで販売する。
これだけなんですが、これが多いに世の中の役に立っていると感じるのです。
私も日頃からお世話になっています。
仕事としていきたい人のために
ハンドメイド作家さんになりたい、自宅でお仕事してみたいと思っている方は沢山いるはずです。
ハンドメイドは得意で、制作自体はできそうだけど、値段をどうやって設定するのかとか、経理はどうやってするのか、確定申告はどうやってするのかとか、よくわからないことが多くてできない方もいるかもしれません。
もしかすると、すでにハンドメイド制作をして、どこかのサイトで販売しているけれど、細かいことは後回しにしてしまっている方もいるかもしれませんね。
そういう人を応援したいな~と思っています。
このサイトで少しずつ情報を更新していきたいと思います。
最初の一歩にやることは
ハンドメイドのモノを制作することにして、どんな商品を作っていこうかと方針を決めて、minnne、Creeema、tetote、iichiなどのサイトに登録してみた。
そして、ちょこっとやってみて、いけそうだと思った方が、じゃあこれから何をすればいいか。
開業届
まずは個人事業主として活動していくことを宣言する必要があります。
最寄りの税務署に「開業届」というものを出します。
開業届は国税庁のHPなどにフォームがありますので、ダウンロードして使います。
書き方は特に難しくはありません。住所、氏名、生年月日、事業の内容、開業日などの必要事項を記載するだけです。お店の名前(屋号)が決まっているなら、それも書きます。
青色申告承認申請書
確定申告をするときには、青色申告と白色申告というものがあります。聞いたことあるかもしれません。
青色申告は、損失が出た場合に、その損失を翌年以降に繰り越せる(翌年の利益と相殺できる)特典や65万円の青色申告控除(あるいは10万円の青色申告控除)が使えたりするなどの恩恵があります。
本気で仕事として考えていく人はぜひ最初から利用することをオススメしたいです。
ただ、青色申告はちょっと大変だし、最初は白色申告で始めるというのもアリかと思います。
その場合には、この青色申告承認申請書は出す必要はありません。
経理はどうするか?
商品を作るための材料を仕入れた瞬間から経理が必要となってきます。
経理というと、難しいイメージですよね。
とくにハンドメイドの制作活動をしながらの経理は、なかなか大変だと思います。
こちらもある程度ガッツリやっていくことが前提ですが、何らかの会計ソフトを使うのがいいと思います。
私がおススメするのは、
freee、MFクラウド、弥生の青色申告あたりです。
なぜこれらがいいかというと、銀行取引の自動取り込みやクレジットカードの自動取り込み機能があるからです。初めの設定は少し手間を取るかもしれませんが、軌道に乗ってくると、経理処理は格段に楽になるはずです。
弥生の青色申告は、自動取り込みできないと誤解されている方がいるかもしれませんが、あんしん保守サポートにご加入の方であれば、自動取り込みも可能です。
freeeであれば、請求書や納品書あたりがソフト上で作成でき、それを経理処理に生かしていけるという利点があります。
最初の一歩は何をするにしてもつらい
仕事として成り立たせていく以上、最初のうちは大変なのは当然ですよね。
ハンドメイド作家としての仕事は平坦な道のりではないかもしれません。
最初のうちは、まったく売れないこともあるでしょう。
でもコツコツと改善を繰り返していけば、モノを制作して売るという楽しみに出会える仕事だと思うのです。
自分の愛している商品が人の役に立つという喜びは、なによりも「やりがい」を感じられることでしょう。
私自身も自分の「やりがい」を求めて起業している身です。
ハンドメイド作家さんの応援しています。