事業用の口座は持っておこう | 個人事業主が経理をスムーズに行うには

個人事業主の経理は少しやっかいだ

個人事業主としての活動には経理がつきもの

こんにちは。
個人事業主として、なんらかの活動を始めた場合には、経理をしていく必要があります。
ほとんど経験のない方には、すごく難しそうに思えるかもしれませんが、慣れていけば大丈夫なものです。

ただし、個人事業主の経理は、少し難しい部分があります。
そこをちょっとの工夫で楽にすれば、それほど恐れることはありません。

個人事業主の経理の難しいところ

個人事業主には二つの側面があります。

ひとつは、プライベートな個人としての側面。
そしてもうひとつは、事業主としてのビジネスパーソンの側面です。

たとえば、個人事業主の現金支出を考えてみましょう。

ある日、電車に乗りました。

今日電車に乗ったのは、お買いものに行くため。
そして次の日に電車に乗ったのは、仕事の打ち合わせに行くためだったとします。

今日の電車賃の現金支出はプライベートとしての現金支出。
次の日の電車賃の現金支出は事業のためなので、経費としての現金支出です。

同じ人間が同じことをやったとしても、それがプライベートなものであるか、事業としてのものであるかをきっちりとわけなくてはなりません。

それが法人の経理とは大きな違いなのです。

経理を簡単にするためには

クラウド会計ソフトを使うと楽々

このブログでも何回か書いていますが、経理を簡単にするためには会計ソフトを使うのがいいでしょう。

最近はクラウド会計というものがあり、できるだけ自動で記帳ができるような工夫がされています。
それを利用するといいでしょう。

何が自動化できるのか?

一般的なクラウド会計ソフトでは、銀行取引の明細やクレジットカード明細などの自動記帳ができるようになっています。

普通の個人事業主であれば、それほど複雑なことはしていませんので、現金の入出金、銀行預金の入金、出金(支払)、クレジットカード取引くらいで、ほとんどすべての取引は網羅できているはずなのです。

このうち、銀行預金の入出金とクレジットカードの取引を自動で記帳できるのであれば、経理は楽だと思いませんか?

ただし条件がある

ここでひとつどうしても必要なことがあります。

事業用の銀行口座を作ることです。また、クレジットカードも複数枚持って、事業用として使用するものを決めるということです(銀行口座はインターネットバンキングが使えるようにしてください)。

この事業用の銀行口座あるいはクレジットカードは、プライベートに使用してはいけません。

売上の入金や仕入れ代金の支払い、消耗品購入の支払いだけを事業用の銀行口座あるいはクレジットカードで行うということです。それ以外のプライベートな支出は、ほかの銀行口座から行ってください。

もし、上記で書いたようなプライベートな支出と事業の支出が一つの銀行口座やクレジットカードの中に混在するようなことがあると、クラウド会計は本当に難しくなってしまうのです。

freeeなどのクラウド会計は便利だけれど | 会計処理の難しさ

プライベートな口座から支払ったほうがいいもの

家賃の支払いや公共料金の支払いはどの口座から?

事業用に店舗を借りているという場合であれば、事業用の口座から家賃の支払いを行うのはかまいません。

また、水道代や電気代なども事業用に借りている店舗に属するものであれば事業用の口座から払うことに問題はありません。

しかし、自宅を事務所や店舗などに使用している場合には、事業用とプライベート用の按分計算が必要となってきますので、注意が必要です。
このような場合は、個人のプライベート口座から自宅の家賃や光熱費の支払いを行い、確定申告のときに、事業用として使用した分を記帳するようにしましょう。

税金や社会保険料の支払いはどの口座から?

所得税の支払いや健康保険料や国民年金の支払いは、プライベートの口座から行うようにしましょう。これらは事業用の経費となるわけではありません。

ちょっとの工夫で経理が楽になるのであれば、やってみる価値はあると思います。
事業用の口座といっても、特に難しいわけではなく、いくつかある口座の一つを事業用に使うというだけなので、試してみてくださいね。

ではまた。

公認会計士・税理士/ 坂 有希子会計事務所「業務案内」はこちらから

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