母親、仕事人、そして私 | 今の常識が10年後の常識とは限らない

母親、仕事人、私。3つのバランスを取ることの重要性

私には未就学児の子供がいます。そして、仕事をしています。

仕事をしながら子育てをすることって、やっぱりとても大変なことですよね。
特に外で勤めていれば、9時から17時のように一定の時間拘束されてしまいます。
残業なんかもあるかもしれません。

仕事が終わると保育園に迎えにいって、家に帰って食事を作って、お風呂に入れて、洗濯して、明日の用意、片付け、掃除・・・とやることは山盛りです。

子供を寝かしつけて、自分がゆっくりしようと思っても、明日もまた仕事。
自分だって疲れているし、子供を寝かしつけている間に、一緒に寝落ちしてしまうこともザラのはず。

そうやって毎日を繰り返し、ふと立ち止まって考えてみると、いったい自分の人生なんなんだ~ってことになるのではないでしょうか?

自分の時間はなく、心にゆとりがない。これでいいのだろうか?
母親としてちゃんとやれているか?子供に対して罪悪感はないか?
仕事のやりがいはあるか?同僚に遠慮してばかりではないか?

一生懸命にやっていても、すべてにおいて中途半端なんじゃないだろうか?

無限の体力、気力がある人であれば、こういう難局もうまく乗り切っていけるでしょう。
けれど、たいていの人はそれほど体力もないし、気力にも限界があります。

私はキャパがないので、こういう風になることが目に見えていました。
そしてよくよく考えたうえで、「自分一人で仕事をする」という方法を選びました。

しかも自宅でです。

私は公認会計士・税理士ですので、比較的そういうことがしやすいのは認めます。
そうはいっても、やはり独立して一人で仕事をするというのは、とても大変なことではあります。
どうやって仕事をとっていけばいいか、どうやってお客さんに対応しようとか悩みはつきません。

けれど、母親、仕事人、自分自身という3つのバランスをとって楽しく生きてきたいというのが、自分の一番の願いです。
この3つの側面のどれ一つとして犠牲にはしたくないのです。

母親=子育てというのは、結局のところ子供が大人になったときにしか、自分のやり方が成功だったか失敗だったかなんてわからないものです。
しかし、母親として子供に向かい合えた、子供と一緒に楽しいことを体感してしたという実感を持ちたいと思うのです。

仕事は時間で決まるものではありません。
満足のいく仕事ができるか、私のような仕事であればお客さんのために何ができるかということなのだと思います。
そして仕事にやりがいが持てること。
子育て中でフルタイムで働けないのであれば、仕事量を減らして、中身の濃い仕事をすることが大事なのでしょう。

そして、一番難しいのが自分自身。
仕事と子育てをして、なおかつ自分の時間を持つのはとても難しいことです。
ついつい自分の時間を犠牲にしてしまいます。
でも、そんな人生で楽しいのかって考えると、全然楽しくないんです。
子供が大きくなったときに、「お母さんはあなたのために犠牲を払ったのよ」なんて言われて、うれしい人はいませんよね。
子供だって、お母さんが楽しく元気で生きてほしいと思っているはずなのです。
自己犠牲は単なる自己満足に過ぎません。

すべてを求めるなんて、強欲な人だと思われる方もいるかもしれませんね。
すべて求めていけないはずはありません。
強欲だな~って思う人ももしかするといろいろな常識に縛られているのかもしれませんよ。

母親は子供のために尽くすべき。
仕事をするということは、会社のために粉骨砕身すべき(対価以上の労働をすべき)。
自分の時間なんて贅沢だ。そういうのは、後回しにすべきだ。

そういう常識。本当に正しいのでしょうか?

今の常識は10年後の常識じゃないかもしれない

職場でのタバコは昔は常識、今は非常識

世の中には一般的な常識(規範?)があります。

従っておくほうがいいものもありますが、自分を過度に縛るものには抵抗していってもいいのではないかと、昔から思っていました。

私が社会人になって、初めて監査法人に入所したときのことです。
クライアントに行くと、たいてい会議室などを割り当てられてそこで仕事をします。

あるクライアントに行き、監査の仕事をしていました。
そのクライアントでは、机でタバコを吸うことができなくなっていました(分煙の始まりだった)。
タバコを吸いたい課長さんや部長さん(少し地位が高い人)は、監査対応と称して、我々が仕事している会議室に来て、入れ替わり立ち替りタバコを吸いにくるのです。
気が付くと会議室は、煙でモウモウになっていました。

初めてそのクライアントで仕事をした日、気持ちが悪くなり、トイレで戻してしまいました。
本当につらかった。

そして、その年に自己申告書(仕事の感想や要望などを書く機会が一年に一度あります)に、
「タバコがひどいクライアントには行きたくありません」
と書きました。
その話を先輩にすると、「そんなことで行きたくないなんて~。ありえない。」とびっくりされ、非難されたのです。

それから約16年後の今、仕事場でタバコを吸うのは非常識です。もちろん会議室でもです。
そして、吸わない人がタバコの煙に対して、不平を言うことは普通のことになりました。だれも「ありえない」なんて言いません。

残業については過渡期

同じく監査法人にいたときのことですが、特に仕事が差し迫っているときでもなく、普通のときの話です。
定時が17時半でしたので、やることもないし、さっさと帰途につくようにしていました。
私は繁忙期以外は残業はすべきではないと考えていました。

そして17時半になったので帰ろうとすると、周りの人から「もう帰るの~?」という非難がましい言葉をかけらるのです。

私からすると、早く帰れるのであれば早く帰って、夕食を作りたいし(一人暮らしでした)、ゆっくりしたいしという気持ちです。
けれど、普通の人は周りの状況をみて、ほかの人がなんとなく帰りそうな頃に一緒に帰るというのが常識だったようです。

そして、十数年後の今。
サービス残業のようなあらたな問題も生まれていますが、リーマンショックを経て無駄な残業を減らそうという動きもありましたし、
ワークライフバランスのような概念も生まれています。
残業の問題はまだまだ過渡期だと感じますが、少しずつ欧米のような労働時間の考え方(無駄な残業はしない)になっていってほしいです。

自分のような働き方が増えることが母親を楽にする

実際に、自宅を拠点として自分で仕事をしてみると、精神的にも体力的にもすごく楽になりました。
ただ、仕事のプレッシャーみたいなものはあります(自分が直接仕事を請けているので)。

一番いいのは仕事時間の調整です。
私の場合は、朝早く、子供が寝ている時間に起きて仕事をしています(早起きが得意なので)。
細かい作業を朝早くにやり、子供を保育園に送り出してから、午前中に重たい仕事をやります。
午後は午前中に終わらなかったちょっとしたことを済ましたり、調べ物をしたりしますが、16時までには仕事を終わらせて子供を保育園に迎えにいきます。
それ以後はごはんを作ったり、子供の世話をしたり、自分の好きな本を読んだりして過ごします。

また、自宅を拠点に仕事をすると、子供の具合が悪いときでも素早く対応可能です。
同僚にペコペコ頭を下げて退社して、電車に揺られてやっとお迎えなんてことはありません。
これまた精神的にとても楽なのです。

これから我が子は小学生になります。
小学校に入ると、いわゆる小1の壁を待ち受けており、今以上に大変になってくるはずです。
この問題も自分の働き方のスタイルであれば、何とかしていけると信じています。

本当に私のような働き方が母親の働き方のスタンダードになればいいのにと心から思うのです。
増えれば増えるほど、同じ母親で仕事人同士、助け合っていけるはずです。

誰かが実践していかなければ世の中は変わっていきません。
自分自身が率先してなんておこがましいことは言えませんが、こうして少しでもこのような働き方について発信することで、誰かの気持ちにさざ波を立てられればいいな~って思います。

ではまた。

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