複式簿記講座2|会計の流れと会計ソフトの役割を知っておこう

取引から最終的な税務申告までの流れ

こんにちは。

今日は複式簿記講座2回目です。
体調を崩し、入院・手術となってしまい、昨日ようやく退院してきました。
更新が遅れてしまいました。
もう少しいいペースでできるといいのですが。

さて、今回も少し複式簿記に入る前の段階の話です。

いろいろな事業というものがありますが、どんな事業でもそれなりの利益(所得)が出るようになってくると、最終的には税務申告というものを行わなければなりません。

では、何らかの取引を始めてから最終的な税務申告書に至るまでの過程を少し分解してみてみましょう。

下の図を見てください。

なにかの取引を行います。

そうすると、そこから複式簿記的な記帳を行うために伝票というものを作成します(仕訳というものをします)。

次に伝票の内容を元に、総勘定元帳というものにその伝票の内容を写し取ります。
総勘定元帳とは、現金なら現金、売上なら売上の増減を見る帳票です。取引内容を各科目ごとに集計していくための帳簿です。

そのような作業を取引の都度、繰り返していき、「合計残高試算表」というものを作成します(先ほどの総勘定元帳を一覧としてでまとめたものです)。
合計残高試算表を見ると、期中の売上合計がいくらで、経費がどれくらいかかったかというものが一覧的にわかります。

そして、決算の12月31日がきます(個人事業主の場合は12月31日ですね)。

そこから、期中の取引とは別に、減価償却費の計上などの決算ならではの伝票を作成します。これを「決算整理仕訳」といいます。これをさらに「総勘定元帳」に写します。

「総勘定元帳」を元にさらに「決算整理後合計残高試算表」というものを作成し、これが一年の最終的な試算表になります。

それができたら、いよいよ税務申告の準備を始めることになります。

税務申告で求められている書類は、「貸借対諸表」と「損益計算書」の2つです。
「決算整理後残高試算表」を元に、この貸借対照表と損益計算書を作成することになります。
貸借対照表は12月31日現在の事業が有している資産や負債を表す書類です。
一方、損益計算書は、一事業年度にいくら売上、いくら経費がかかり、最終的にいくらの利益が生じたかという経営成績を表す書類です。

その2つの書類ができたら、最終的な税務申告書を作成することになります。

もしも、この一連のプロセスは、手作業で行おうとすれば、本当に本当に大変な作業になります。

自分も簿記の勉強を始めたばかりのとき、手作業での処理を練習しました。

おっちょこちょいのせいなのかはわかりませんが、本当に間違いが多いのです。うまく合ってくれない。正解が導けないのです。

記帳漏れや金額の書き間違えなども起こりるからです。

熟練してくれば素晴らしい能力を発揮できる人もいますが、普通の人はなかなかそこには行き着きません。

実際、相談業務などを行っていると、実際の記帳を全部手作業で行っている人も見かけますが、惨憺たる内容の方が多いです(内容の指導までは立ち入れません)。

会計ソフト使ってください

結論としては、必ず会計ソフトを使ってくださいとしか言いようがありません。
Excelなどで自在に複式簿記の記帳を行う人もいるかもしれませんが、そういう人は、複式簿記について完全に理解しきっているエキスパートです。

素人が下手にExcelなどで複式簿記をやろうとすれば、必ず破綻してしまいます。

PCが苦手だから出来ないと思っている人がいるかもしれません。

ですが、そこは絶対に努力して会計ソフトを使ってください。PCを使いこなすことと自分で手書きで複式簿記をやることを比較すれば、絶対にPCを使うことの方が楽なはずです。

ではどんな会計ソフトを使えばいいか?
会計ソフトにはいろいろな種類があります。

ベーシックなのは弥生会計(個人事業主なら弥生の青色申告)あたり。
そして、freeeやMFクラウドなどのインターネットを使って行う会計ソフト。

私はこのあたりをお勧めします。

このあたりの会計ソフトであれば、最終的に税務申告は税理士さんに見てもらいたいと思ったとしても、対応してもらえる可能性が高いです。値段もそれなりに抑えられていて、導入しやすいです。

自分がもし手書きの帳簿で税務申告をお願いしますといわれたり、手書きの帳簿の指導をお願いしますと言われたとしたら、対応しきれずにお断りしてしまうと思います。
今のところ実際、そういうお客さんはいませんが。

会計ソフトを使うと何がいいか

さきほどの図を思い出してください。

会計ソフトを使うと、さきほどの長い複式簿記のプロセスのうち、「伝票(仕訳)」と「決算整理仕訳」という2箇所だけ自分で行えば済むことになるのです。
つまり仕訳とはどんなものかを理解すればいいということになります。そして、業務の内容にもよりますが、覚える仕訳というのはそれほど多くはないのです。

あとはソフトがすべて自動でやってくれます(税務申告については別途作成しなければなりません)。

ソフトを使えば間違えてしまう可能性も低いですし、間違えたとしても後でいくらでも修正ができたりもします。
税理士とのやりとりもスムーズです。

さきほどおススメした会計ソフトのうち、freeeやMFクラウドについては、仕訳についても一部自動化できる可能性があります。使いこなし方次第ですが、記帳をどんどん楽にする可能性を秘めています。

今日のお話しの結論は、複式簿記でやりたい人は、会計ソフトを選びましょうということです。

次回から複式簿記の具体的な内容に入ります。

ではまた。

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