会計業務の進化|弥生フォーラム2015に行ってみた

変容する会計業務

弥生ソフトを使っている理由

こんにちは。東京都日野市の税理士 坂 有希子です。

私は一応、弥生PAP事務所というものになっておりまして、弥生の会計事務所版のソフトを使用して通常の仕事をしています。
とくに弥生にこだわりがあるわけではないのですが、監査法人を退職し、税理士業務の勉強をさせていただいた事務所が弥生のソフトを使用していたため、なんとなく流れでそうなったところであります。

まあ、弥生のソフトは基本的には使いやすく、値段もほどほどに安く、バランスがいいといえるので、世の中の多くの人から支持されているのかと思われます。

昨日、有楽町で弥生フォーラム2015というものが開催され、これからの弥生の進む方向性についての説明があるということで、勉強がてら行ってみました。

会計業務の変遷

簿記の勉強をやったことのある人ならおわかりになると思いますが、会計業務はいくつかの手順を踏んで行われます。
取引が発生し、伝票を起票し、それを総勘定元帳に転記し、集計し、最終的な試算表が出来上がります(そこから先も決算整理仕訳などがありますが、今回の説明はそれは省略します)。

大昔は、すべて手作業で行っており、とてつもない時間とコストが会計業務にかかっていたと思われます。

しかし、会計ソフトの登場で会計業務のあり方はだいぶ変化しました。

総勘定元帳に転記したり、集計したりという作業は会計ソフトがおこなってくれるので、人間がやるのは、起票の部分です。
これにより、簿記の仕訳がわかる人であれば、会計ソフトを使うことで、大分効率的に仕事が進めることができ、コスト削減ができることとなりました。

会計業務の進化1

現在はさらに進化が続く

ここ数年の間に、会計ソフトはさらに進化しています。

freee(クラウド上の会計ソフト)などの登場により、クラウドを利用したり、銀行明細の自動取り込みを行ったりといった便利な機能がどんどん追加されていっています。

昨日の弥生フォーラムの説明でも、感心するほどに進化を続けているな~という印象です。

とくに目を引いたのは、証憑の電子化の機能の追加です。
平成27年9月30日以降に所轄税務署長の承認を受けた場合には、税務関係書類のスキャナ保存がより簡易的に行えるという税制改正がありました(以前から証憑の電子化はできたのですが、手続きが煩雑なため、現実的には利用できなかったようです)。

もう少し具体的にいうと、契約書、領収書、請求書などの証憑書類をスキャナで読み取ることで、紙で保存することなく電子データで保管しておくことができることになっております。
ただし、この電子保管には「タイムスタンプ」というものを付すことが必要で(電子署名は必要なし)、これが個人や中小企業にはなかなか難しい点であると考えられています。

弥生フォーラムの中での話では、2015年12月に、この税制改正に対応した機能が登場するとのことでした。
弥生のほうでタイムスタンプの機能を用意して、電子保存ができるようになるということらしいです。
使い勝手が良ければかなり便利な機能になるような気がしますね。

また、私は銀行取引の自動仕訳などの機能は使っておりませんので知らなかったのですが、弥生でも銀行取引の自動取り込み、自動仕訳の機能もあるようです。

進化する会計業務2

最先端を使えばいいというわけではない

新しいものが出てきて、正直、世の中の人がどれだけついていけるかな~と少し懐疑的な気分になります。

世の中、いろいろな需要があります。
まだまだ会計事務所に記帳代行をお願いするというお客様も多くいらっしゃいます。

反対にクラウドや自動取り込みの機能を使って、自分でできることはやって、わからないところの処理だけ手伝ってほしいという需要もあります。

私はあまり記帳代行に前向きなほうではないんですが(自分でやるほうが必ず経営に役立つので)、本業を犠牲にしてまで経理業務に労力を使う必要もないとも思っています。

われわれのような会計事務所にとって大事なのは、顧客のニーズをきちんと把握して、どうやっていけば一番効率的であるかを一緒に考え、提案するということだと思います。

会計事務所にとって、記帳代行は大きな収入源であったのですが、今後はそれを手放して、もっと本当の意味でお役に立てる方法を考えていかなくてはならないと、気持ちを新たにして帰ってきました。

ではまた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする