保育園時代の後悔

病児保育のニュース

 私の子供はすでに小学生。就学前は1歳児クラスから保育園に通わせていました。保育園は最初想像していたよりも、すごくいい所で、親子共々健やかに成長できたと、今でも感謝しています。働くお母さんにとっては、保育園は頼れるところです。でも、子どもがひとたび病気になれば預けることはできず、途方に暮れてしまいます。その時に頼るのが病児保育というところです。

 最近、豊洲あたりで病児保育が増えているというニュースがありました。登録しているご家庭はすごく多くて、それだけ病児保育を必要としている人が多いということなのでしょう。豊洲近辺は最近マンションが多く建っていて、おそらく保育園も足りないでしょうし、もちろん病児保育も不足しているかと思います。このエリアで保育園に預けているお母さんたちは、都心のいい企業でフルタイムで責任ある仕事をされている方も多いのでしょうね。

 責任あるお仕事をしていると、「どうしても外せない時」というものがあります。そういう時に限って、子供というのは熱を出したりするものなんですよね。そんなときに病児保育があれば、すごく助かります。

保育園時代の後悔

 私の住んでいる自治体にも病児保育はあります。一度見学に行ったことはありますが、その感想は「預けるのは無理そうだな・・・」というものでした。そもそも預けられる人数が少なすぎるからです。1月2月の寒い時期に子供は風邪などの病気になりますし、感染症が流行ったりします。そういう時であれば、病児保育に預けるのは、ほとんど不可能に近いはずです。いったい誰が預けられるのだろうかと疑問に思ったのを覚えています。だから、病児保育というものは、まったく期待もしませんでしたし、いざ子供が病気になったときに頼ろうなんて気持ちにもなりませんでした。

 幸いにも近所におばあちゃん(夫のお母さん)が住んでいるので、子供が病気になって仕事に行かなければならないというときは、おばあちゃんに来てもらっていました。本当に助かります。身内というものはありがたい存在ですね。

 子供が3歳くらいのときに、熱を出したことがあります。どうしても仕事に行かないといけなかったので(多分どうしても行かなきゃいけなかったと思う)、いつものようにおばあちゃんにお願いしました。普段はおばあちゃんが来てくれると喜んで私を送り出してくれる子供が、どういうわけかその日は、駆け寄ってきて足元に縋りついて泣いているのです。変だな、と思いつつも仕事に出かけました。

 病院に連れていかないといけないので、仕事を早めに切り上げて自宅に帰ると、子供は居間に置いた布団の中でぐったりとしています。私が帰ってきたのに気が付くと、起き上がって縋ってきます。泣いています。やっぱり変です。おばあちゃんに聞くと、私が帰ってくる前に吐いてしまったとのこと。相変わらず熱は高いので、そのまま病院に連れていくと、インフルエンザにかかっていました。

 普段のちょっとした熱だったら、おばあちゃんでも大丈夫。でも、本当に具合が悪くて不安なときは、慣れている身内でもダメでした。そういうときは、やっぱりお母さんじゃないとダメみたいです。本当に子供には申し訳ないことをしてしまいました。保育園を卒園し、小学生になった今でも、泣きながら追いかけてくる子供の姿を時々思い出します。保育園時代に後悔があるとしたら、この件です。多分ずっと忘れないでしょう。

仕事をしていくむずかしさ 

 母親になって仕事をしていくのは、本当に難しいなと思います。これは親になる前は想像がつかなかったことです。子供はかわいいし、側にいたいと思う気持ちが思いのほか強いのです。子供の精神面への影響を考えても、母親があまりに不在であるというのは、良くないと思います。どうしても自分の仕事のバランスというものを考えざるを得ません。

 とはいえ、自分自身の仕事を大事にしたいという気持ちもあるのです。これはどのお母さんも悩むことなんじゃないかな。仕事に対して責任も持ちたい。でも、子どものことを考えないといけない。子供のお母さんは自分だけなのだから。

 もちろん、父親だって母親と同じくらい子育てをやらなければならないと思います。父親も子供の病気のときには、世話をしなければならないと思うし、会社を早退して対応すべきだとは思います。けれど、やっぱり母親と父親って温度差があるんですよね。

 父親は合理的に病児保育に預ければいい、ベビーシッターに預ければいい、おばあちゃんに来てもらえばいい、と考えます。ところが、母親はそうじゃなくて、純粋に側についていてあげたいと考えるのです。理屈ではなく感情です。

 結局のところ、何が最善なのかなんてわかりません。子供のために専業主婦になって家にいたほうがいいとも思えません(そういう選択肢も素晴らしいことです)。働く事情は人それぞれだし、経済状況も様々です。側にいてあげたいと思ってもできない場合もあるでしょう。自分自身の自己実現のために働き続けるのだって立派な「働く理由」です。

 けれど、病児保育のニュースを見たとき、病児保育を利用することが当り前で、合理的な選択をすることばかりが賛美される社会にはなってほしくないな。病児保育がないと困る人だっているのですから、病児保育がいけないとは言えません。でも、具合が悪い子供は、身内のおばあちゃんでさえ受け付けないのですから、病気のときしか合わない病児保育の看護師さんとかでは、やっぱり安心できませんよね。子供に辛い思いをさせて、後悔ばかりが残ってしまう。そんな不幸な世の中にはなってほしくないと思うのです。本当に難しいな~。

 

 

 

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