ハンドメイド経理講座 | 売上計上のタイミングと仕訳

ハンドメイドも事業として経理をする必要

こんにちは。

ハンドメイド作家さんと言われる方々にはいろいろな方がいらっしゃると思います。

本当に趣味の範囲内で製作をしていて、少しだけ販売している方。
そこからさらに進んである程度の数を限られた時間で製作し、販売されている方。
仕事として成り立つほどの数量と種類を製作し販売されている方。

趣味の範囲内でちょこっとやっている人は、それほど気にしなくてもいいのですが、ある程度の売上がある方は、きちんとした帳簿をつける必要が出てきます。
また、始めたばかりで、それほどの売上はないけれど、今後、中長期で自分の事業としていこうという意思のある方も初めから帳簿をつけておくことをおススメします。

ハンドメイド作家として仕事したい人が最初にすべきこと| 開業届、経理など

ハンドメイド作家さんは、始めたばかりのときは、製作に没頭してしまいがちですが、仕事でやるのであれば、自分が個人事業主であるということを忘れてはいけません。

個人事業主は、1年間(1月1日から12月31日まで)仕事をして、その結果として得た所得を計算して確定申告をする必要があります。その所得を計算するために日々の帳簿をつける経理という作業が必要となってくるのです。

売上の計上の方法

売上は網羅的に計上しなければならない

これからハンドメイド作家さんの経理講座として、何回かに分けて説明したいと思います(どのくらい書けるかはわかりませんが・・・)。

今回は、売上の計上についてです。

経理を行う上で、一番大事ともいえる売上の計上。

どうして売上の計上が大事かというと、税務署が一番気にかけるのが「売上」だからです。

売上が少なく計上されてしまうと、結果として出てくる所得は少なくなります。
所得が少なければ、税金の金額も少なくなってしまいます(税収が減るということですね)。

ですから、売上が過少となってしまうことを税務署は一番気にかけているのです。

同じ理由で、経費が過大に計上されることも問題となりますが、経費に関してはまた別のときに書きたいと思います。

売上の計上はどうやってやればいい?

売上の計上には二つの側面があると考えられます。

1つめは、いつ売上として計上するかというタイミングの問題

2つめは、具体的に計上はどのように(どのような仕訳で)行うのかという技術的な問題

こうして言葉で書くと少し難しく感じますが、いったん理解しておけば同じことをするだけなので、大丈夫です。

ひとつずつみていきましょう。

売上計上のタイミング

ここからは、ハンドメイドの販売サイトを使って売っている作家さんを前提とした話とします(minnne、Creema、tetote、iichiなど)。

このようなハンドメイド販売サイトを使った取引の流れは、以下のようになるはずです。

ハンドメイド売上計上基準

上の図の「売り手」側のほうを見てみましょう。

1番から4番までありますね。

1、作家登録と出品
2、送料の連絡
3、作品の発送
4、販売代金の入金

となっています。この流れのどの時点で売上を計上するべきだと思いますか?

まず3つくらい思いつくはずです(常識的に)。

① 買い手から注文が来てそれが確定したとき(上の1と2の間くらいの時点)

② 商品を発送したとき(上の3の時点)

③ 販売代金の入金があったとき(上の4の時点)

この中のどれがいいと思いますか?

税法では一般的に②の商品を発送したときとなっています。
商品を発送した日付で売上の計上を行うことになるのです。

ハンドメイドの販売サイトは、買い手からの入金されたお金を1ヶ月分くらいまとめて、売り手の口座に入金してくれます。そのときに、入金明細がついてくるはずですが、この入金明細を入手したときに、入金のタイミングで売上の計上を行うというのは間違いなのです。

商品を発送するのは、自分ですよね。
その日付をきちんと管理し、売上の計上をするのが正しいやり方です。

具体的な売上計上の方法

ここからは具体的の売上計上の方法について書きます。
複式簿記で経理処理をするという方法を書きたいと思います。

いろいろな会計ソフトがあって、現在は複式簿記をあまり意識せずに処理ができるものも多いで便利ですが、一応複式簿記の仕訳を使ってお話しします。

<商品を発送したとき(売上計上時)>

(借)売掛金 ××円 (貸)売上 ××円

と仕訳を行います。ここでもし商品の送料がかかっていて、買い手に請求できる場合にはそれも一緒に上記の金額に含めてしまいましょう。

一方、送料を自分が負担して、相手に請求することができない場合には、それは経費になりますので、

(借)荷造運賃 ××円 (貸)現金預金 ××円

という仕訳になります。

<代金の入金があったとき>

ハンドメイドの販売サイトから入金されたときの処理についてです。
入金されたときには、売掛金の消込という作業が必要になります。
上記で計上した売掛金のうち、どれが入金されたかを確認しながら以下の仕訳を行います。
(このとき、振込手数料②や販売手数料③が取られるので、それを一緒に仕訳します)

(借)普通預金 ××円① (貸)売掛金 ××円④
支払手数料××円②
支払手数料××円③

*①+②+③=④となります(借方と貸方の金額は一致します)。

今回はこのくらいで。

ではまた。

経理のご相談承ります

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