開業時|お使いの車を業務用で使う場合の減価償却費の計算

私も開業したばかりなので・・・

こんにちは。東京都日野市の女性税理士 坂 有希子です。

確定申告シーズンになってきて、開業したばかりの人はいろいろ苦労されているのではないでしょうか?
思ったように会計処理などができずに困っている方もいるでしょう。

私も平成26年に開業しました。
自分自身の申告としては、初めての青色申告なので、
「初めての方だったら、こういうところで悩むな~」
というところが見えてきたりします。

今日は、開業する前から使っている資産で、開業後に業務用として使っている場合の処理について見てみたいと思います。

個人事業主だと車を使いますよね

開業する前から使っている資産で、開業後に業務用として使っている資産として主に考えられるのは車だと思います。
私の場合はそれくらいしかないので、今日は車を例に挙げて考えてみます。

車の帳簿価額はいくらか?

まずは開業時の車の帳簿価額(貸借対照表に載せる金額)を考えます。
ちょっと難しいところもあるので、一応説明をした後で、計算例をあげます。
個人事業主の方は、計算例を見て、自分自身に当てはめてみればよいと思います。

帳簿価額
=(その資産の取得費)
-(その資産が業務の用に供されなかった期間につき、その資産の耐用年数に1.5を乗じて計算した年数により旧定額法に準じた方法で計算した減価の額)

という計算式で算出します。

何のことやらですね?

では計算例です。

2009年(平成21年)10月に車を新車で購入しました。
取得原価は2,500,000円です。
開業日は平成26年4月です。
その場合の開業時の車両の帳簿価額はいくらでしょうか?

①車の耐用年数・・・6年(普通の耐用年数は6年です)×1.5年=9年
(注)この9年というのは、あくまでも帳簿価額の計算のために出したものです。減価償却費の計算は下記を参照してください。

②取得から開業までの期間・・・平成21年10月~平成26年3月→4年6か月⇒5年
(注1) 期間について1年未満の端数があるときは、6か月以上については1年、6か月未満の端数は切り捨てます。

③開業時までの車両の減価の額・・・(2,500,000円-250,000円)×0.111×5年=1,248,750円
(注1) 旧定額法にて計算するので、取得原価の10%を差し引いて計算します。
(注2) 旧定額法において耐用年数9年の定額法の償却率は0.111です。個人事業主は特別の届を出さない限り、定額法で計算を行います。

④開業時の車両の帳簿価額・・・2,500,000円-1,248,750円=1,251,250円

開業時の車両の貸借対照表価額は1,251,250円となります。

減価償却費の計算

続いて、開業時から12月末までの減価償却費の計算をします。

この計算は資産をいつ取得したかによって変わってきます。
平成10年3月31日以前の取得だと、旧定額法または旧定率法
平成10年4月1日から平成19年3月31日までだと、建物の場合は旧定額法、建物以外の場合は旧定額法または旧定率法
平成19年4月1日以降の取得だと、建物の場合は定額法、建物以外の場合は定額法または定率法

となります。

これも先ほどの計算例で見てみたいと思います。

開業時の取得原価 1,251,250円(上記参照)
耐用年数:6年(普通車の耐用年数は6年です)
償却率:0.167
当期の減価償却費:1,251,250×0.167×9ヶ月/12ヶ月=156,719円
(注)開業が4月1日なので、4月~12月の9ヶ月分を月割りで計上します。

この車の取得は2009年(平成21年)なので、定額法を採用しています(旧定額法ではありません)。

償却率を調べたい場合には、国税庁のホームページなどで調べるといいと思います。

ちょっと難しかったかもしれません。
けれど、せっかく使っている資産があるなら、きちんと貸借対照表に載せることで、減価償却費という経費を計上することができます。
これは節税になりますので、ぜひチャレンジしてみてください。

ではまた。

坂有希子会計事務所「業務案内」はこちらから

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