ある友人の話
こんにちは。
今の時代は、ママであっても外で働くということが、かなり主流となってきています。
私が子供の時代は、ほとんどのお母さんが専業主婦で、本当にごく一部のお母さんだけが、お勤めであったかと思われます(教師などの特定の仕事)。
この間、ある友人とLINEで話していて、友人の現状に驚きを隠せませんでした。
その友人には、3人の子供がいます(上は中学生、真ん中は小学生、下はまだ保育園)。
3人の子供を育てながら正社員をずっと続けていて、出産のときには、それぞれ産休や育児休暇を取っています。
3人目の子供が無事生まれて、1歳になるときに3回目の仕事復帰しましたが、会社の人員配置の都合で、少し遠目の支店に配属されることになってしまいました(片道1時間程度)。
自分の家から近くの支店に配置換えを要請しているようですが、なかなか難しいらしく、毎日往復で2時間以上かけて通勤しているそうです。
おそらく朝は7時に保育園に預けに行き、帰りは18時半~19時の間くらいに保育園へお迎えに行くといった状況です。
一般職ということで、仕事自体はそれほど負荷のかかるものではないのかもしれませんが、なにしろ時間のやりくりが大変のようです。
実家が割と近くにあるので、いざというときは頼れるのですが、そんなに頻繁に頼るわけにもいきません。
自分の時間もない生活
男の人だって忙しくしているのだから、そんなの当り前だろう。
そう思うかもしれません。
でも私はそれを知ったときに、自分には難しいことだな~と思いました。
朝の7時に子供を保育園に預けにくためには、何時に起きて支度をしなければならないのか。
下の子以外に中学生、小学生の子供がいて、その子たちのことにも気を配らなくてはならない。
朝食も用意しなければならない。
会社に行って8時間ほど働いたあとで、また夜の7時くらいに保育園へお迎え。
自宅に着いたら夕食の支度を始めなければならない。
上の子供たちの学校の持ち物や宿題、変わったことがなかったかなどそれぞれの様子などにも気を配らなくてはならない。
なんとか夕食を終えたら、お風呂に入れて、下の子を寝かしつけなければならない。
他の家事だってある。
毎日綱渡りのような生活です。
その友人はまるでスーパーウーマンのようですが、そんなことはありません。
自分の時間が全く取れなくて、仕事を辞めたいと思うこともあるけれど、子供が大きくなるにしたがって、いろいろお金もかかってくるし、簡単に辞めるわけにもいかない。
休日に自分の物を買いに行きたいけど、それもままならない。
本当にすごい生活だな~と思います。
それを何年も続けているし、これからも続けていくのです。
夫も忙しくて、あまり頼れない感じなのでしょう。
近くに住んでいたら、助けてあげたいです。
なんでこんな社会になっちゃったのか
私の友人は体力にも気力にも恵まれているほうなのか。
そんなわけでもありません。
疲れるときだってあるだろうし、羽を伸ばして遊びたいはずです。
仕事が好きって思える時もあるかもしれませんが、ストレスだって多いはずです。
いったん女性が正社員の職を手放すと、同じ地位を手に入れることは本当に至難の業なのです。
だからこそ彼女は一生懸命我慢しながら仕事を続けているのです。
でも母親として、子供の話をもっとゆっくり聞いてあげたい、もっと集中して関わってあげたい、勉強も見てあげたい。
色んなことを思っているはずです。
どうして日本の社会はこんな風に女性にとって厳しい社会になってしまったんだろうと不思議でなりません。
厚生労働省の平成28年の国民生活基礎調査を見ると、一番下の子供が小学生のお母さんが正社員で働いている割合は、20%前後という結果が出ています(7割以上の人が何かしら働いています)。
小学生のお母さんの20%がこんな思いをしながら働いているなんて。。。
もちろん辛かったら辞めればいいのですが、そうはいかない事情も色々あります。
昔のような選択肢のない世の中もイヤですが、今の余裕のない時代もなんだかなと思ってしまいます。
ではまた。