個人事業主の帳簿処理 | 減価償却資産の売却取引

個人事業主の帳簿処理は簡単なようで奥が深い

こんにちは。東京都日野市の女性税理士 坂 有希子です。

確定申告の期限ももうじきですね。ほとんどの方が終えられていますでしょうか?

個人事業主の帳簿って意外に難しいと思いませんか?
法人中心の会計を勉強してきた自分にとっては、なかなか難しく奥深いと思われます。
「事業主貸」、「事業主借」、「元入金」など普通の簿記の本にはあまり載っていませんよね。
理解してしまえば、大したことはないのかもしれませんが、はじめは戸惑いますね。

個人事業で使用している減価償却資産を売却した場合の仕訳って思いつきますか?

普通の売却の仕訳をすればいいのですが、売却損や売却益が出た場合に、それは事業の損益としていいのか?

それはダメなんですね。

事業用の減価償却資産を譲渡(売却)した場合、所得税法ではその所得は「譲渡所得」に分類されます。したがって、売却の仕訳をしたうえで、事業からその売却益(あるいは売却損)を切り離す処理を行う必要があります。

具体的な例でみてみましょう

平成26年3月30日に車両を売却し、損失が出ているという事例で考えてみましょう。
(減価償却などの前提は、あまり精緻ではありませんが、仕訳処理だけ淡々と見てください!)

当初取得原価 1,800,000円
減価償却累計額(過年度の減価償却費)1,187,500円
当期の1月~3月分の減価償却費 25,000円
売却価額  500,000円

これを仕訳で示すと以下の通りになります。

 
借方 金額 貸方 金額
現金預金 500,000円 車両 1,800,000円
減価償却累計額 1,187,500円
減価償却費 25,000円
車両売却損 87,500円

そして、この仕訳にプラスして、決算整理仕訳として以下の仕訳を行いましょう。

借方 金額 貸方 金額
事業主貸 87,500円 車両売却損 87,500円

もし、これが売却益であれば、
(借)車両売却益×× (貸)事業主借 ××
という仕訳を行い、譲渡所得の申告をすることになります。

それではまた。

坂 有希子会計事務所「業務案内」はこちら

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