租税教育の研修に行ってきました
先週の木曜日に、東京税理士会で開催された租税教育の研修に行ってきました。
租税教育は、小学生をお持ちのお母さんなら知っているかもしれませんが、
税の専門家である税理士が、小学校などで税金の授業をするというものです。
数年前から税理士会が力を入れ始めたようです。
わたしにも子供がいますので、いい機会だと思い、参加することにしました。
研修講師を務めるためには、東京税理士会で行われる研修に定期的に参加しなければなりません。
そこで、文科省が提示する学習指導要領や租税教育の意味についての研修を受けました。
子供たちにとって税金の知識は生きた知識になるか?
日本の小学校の教育では、あまり税金について教える機会はありません。
日本ではそもそもお金について語るのはタブーなのでしょう。
しかし、税金の知識、銀行でお金を借りるとどうなるか、お金をどうやって稼ぐのか
などといった知識は、子供のころから身に着けておきたい知識です。
今の日本のサラリーマンの大半は、自分が年間いくら税金を払っているか。国税はいくらか。地方税はいくらか。
といったことには頓着しないでしょう。まぎれもなく自分の稼いだお金から出ているのに。
このわたしも、勤めていたころには気にしたことがありませんでした。
自分で確定申告をするようになって、初めて税金の金額を意識したのです。
日本には源泉徴収という制度があるので、自分が税金をいくら払ったのか意識しないような仕組みになっています。
かろうじて消費税が導入されてから、税金の重みを実感するようになったといえるでしょう。
こどもたちが大人になったときに、自分がいくら税金をしはらっていて、どういうふうに徴収され、何に使われているか知ってほしいです。
そうやって社会の仕組みを知ることで、自分の意見を持ったヒトになれるのではないでしょうか。
もちろん基礎の勉強は大事ですが、生きた知識となるような勉強も大事ですよね。
こどもたちにとっておもしろい授業ができるといいです。
ではまた。