「税の作文」の採点|自分の個性をもっと出してほしい

中学生の夏休みの宿題「税の作文」

こんにちは。

私は税理士会で租税教室の講師として活動しています。

その縁で、中学生の書いた「税の作文」の採点を行っています(審査は複数人で行います)。

全国で行われているかはわかりませんが、私の住む東京では、中学生の夏休みの宿題として「税の作文」が課されています。

日野市、多摩市、稲城市の各中学校から集められた作文のうち、上位の作文が我々の元に上がってきて、それを採点して、審査委員で議論した上で、賞を与える作品を決定していくという流れです。

私の手元にくる作品は、さすが厳選された作品だけあって、どれもなかなかいい出来だな~と思います。

自分が中学生の時には、こんな作文は絶対に書けなかったし、おそらく真面目にやらなかっただろうな、などと感心してしまいます。

ネット時代の不幸

ただ、読んでいると気が付くのですが、どれも良い出来ではあるにも関わらず、似たり寄ったりといった作品が多い印象なのです。

なにかテンプレートがあるのかしら・・・と思ってネットで「税の作文 書き方」と検索してみると、ものすごく沢山の記事がヒットします。

税の作文の書き方を指南した記事が沢山出てきますし、例文なども載っています。

「こういう書き出しで、こういう構成で、こういう事例を使うと評価される」

そんなことが載っているものですから、道理で同じような文章が並ぶわけです。

中には、ネットの例文をそのまま書き写す人まで現れたりするのです(こういうことをすると、最悪の評価を受けますので絶対にやらないほうがいいです)。

今の時代は、ネットがあるが故に、それに引きずられてしまうのでしょうね。
ネットを見てしまうのは、ある程度は仕方がないことなのかなとは思うのですが、なんだかもったいないような気がします。

同じような文章が並んでいると、それだけで自ずと評価は下がっていくのです。
多分、自分の頭で考えている部分もあるのでしょう。でも、書き出しや結論の書き方などがテンプレの文章であるが故に、どうしてもオリジナリティのある作品には思えない。正直面白くないし、優等生っぽすぎます。
そういう作品には、高い点数を付けることに戸惑いが出てしまいます。

オリジナリティが光る文章

その中ですごく目を引く文章もあるのです。

視点がおもしろい。多少文章が稚拙であっても、そこはかとないユーモアを感じる文章。

そんな文章に魅かれるのです。

多分自分でしっかり考えている子なんだろうな~と思い、ついつい高い点数を付けてしまいます。

こういう時代だからこそ、敢えてネットに頼らず、一から自分の頭で考えて、自分の言葉で書くことで、浮き立つということもあり得るのです。

私の手元に上がってくる文章を書いている子は、きっと普段からできる子たちだと思います。字もキレイだし、文章もしっかりとしています。いくらネットを参考にしたとしても、やはり完全にコピーしているのでなければ、それなりに文章力や構成力が必要になってくるわけですから。

ある程度自分に自信のある子だったら、敢えてネットなど見ずに、自分の力だけでやってみたほうがいいような気がしてなりません。今よりもっとおもしろいものになると思います。

ではまた。

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