複式簿記講座3|複式簿記の基本は仕訳

記帳すべきかどうかの見極め

こんにちは。

複式簿記講座3回目です。

今回は複式簿記の基本的な部分について解説します。

まずは記帳の前提についてです。

こんな取引があったら帳簿に取引を記載しますか?

事務所を借りるため不動産賃貸借契約書を作成し、契約の締結をした(現金の支払いは後日で、契約期間はまだ始まっていない)。

この場合には、記帳する必要はありませんよね。

現金の支出はありませんし、契約期間が始まっているわけではないので、まだ実際の債権や債務が発生しているわけではありません。

では次の場合はどうでしょう?

事務所を借りるため不動産賃貸借契約を締結し、前払家賃として100万円支払った。

この場合は、記帳をしておく必要があります。

現金の支出があったからです(前払家賃の支払いのため)。

このように、取引には記帳する必要がある取引とそうでない取引があります。
このあたりは常識で考えてもらえばきっとわかると思いますが、現金(あるいは預金)の支出が伴って場合、あるいはなんらかの債権・債務(将来お金を受け取ったりする権利、義務)が発生している場合に、記帳を行うことになります。

仕訳ってなに?

複式簿記の本などを見ると、必ず「仕訳」(しわけ)という言葉が出てきます。

仕訳とは、取引を時系列に記録する手法のことです。
仕訳は、ある取引を原因と結果に分解し、それをもとに取引を必ず左右に分解して記載していきます。

例えばこんな取引があったとします。

4月1日に電車に乗るために現金200円を支払った。

この場合には、仕訳は以下のように記載します。

4/1 (借)旅費交通費 200 (貸)現金  200

この場合の原因は、旅費交通費。
そして結果は、現金の支出です。

「電車に乗るために(原因)、現金を支出した(結果)」ということです。

仕訳を作っていくためには、いくつかのルールというものが存在します(また後で詳しく説明します)。

まず一つ目に覚えておきたいのが、書き方の基本的なルールです。

仕訳の左側に「(借)」とありますが、これを借方(かりかた)といいます。
仕訳の右側に「(貸)」とありますが、これを貸方(かしかた)といいます。

左は借方、右は貸方です(覚えておいてくださいね)。

そして、仕訳を書く時には、必ず借方、貸方それぞれに、勘定科目金額を記載します。

上の取引例でいうと、勘定科目は「旅費交通費」と「現金」です。
金額は200ですね。

また、借方の合計金額と貸方の合計金額は必ず一致させておく必要があります(これが複式簿記の肝なのです)。

もう少し仕訳を考えてみましょう

今からいくつか仕訳の例を出します。

①(借)機械 100,000円 (貸)現金 100,000円

②(借)現金    3,000円 (貸)有価証券 3,000円

③(借)現金  1,000円 (貸)売掛金  1,000円

④(借)旅費交通費 500円 (貸)現金 500円

これらの仕訳を見て、どんな取引か想像がつきますか?

これらの取引の中で共通しているのは、「現金」という勘定科目です。

また後ほど詳しく見ることになりますが、現金という勘定科目は、借方への記載は「増加」を表しており、貸方への記載は「減少」を表しています。

そうすると、仕訳はそれぞれこんな内容であると考えられます。

①の仕訳
(借)機械 100,000円 (貸)現金 100,000円
は、「機械を100,000円で購入し、現金で支払った」ということを表しています。

②の仕訳
(借)現金  3,000円 (貸)有価証券 3,000円
は、「有価証券を3,000円で売却し、現金を受け取った」ということを表しています。

③の仕訳
(借)現金 1,000円 (貸)売掛金 1,000円
は、「売掛金1,000円分を現金で回収した」ということを表しています。

④の仕訳
(借)旅費交通費 500円(貸)現金  500円
は、「交通費500円分を現金で支払った」ということを表しています。

これからルールを覚えていくと、仕訳を見ただけでどんな取引なのかが一目でわかるようになります。

とりあえず今日は、

現金が増えたら借方(左側)、現金が減少したら貸方(右側)

まずはこれを押さえておいてください。

次回はもう少しこれらのルールを深くみていきます。

ではまた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする