複式簿記講座の講師を務めています
こんにちは。
本日から日野市の青色申告会で開催される「複式簿記講座」が始まり、今年は私が講師を務めております。
簿記を教えるのは初めての経験なので、だいぶ緊張しましたが、何とか1回目を終えることができました。
お天気が悪いのに、来てくださった皆様、ありがとうございました。
複式簿記で記帳すると・・・
会計や税務関係のお仕事とは関係のない職種の方からすると、複式簿記ってなに?って話だと思います。
事業に使った経費などの領収証は、保存してくださっていると思いますが、記帳となると頭を抱える方も多いでしょう。
事業を始めた方は、税務署に開業届と青色申告の届出をされることと思います(白色申告の方もいらっしゃいますが)。
青色申告には、いろいろ特典があって、その中でもその年に稼ぎ出した所得(利益)から一定額を差し引ける、つまり税金を節約できる制度があります。
その一定額というのには二種類あって、10万円控除と65万円控除を選択できます。
そりゃあ、所得から65万円差し引いて税金の計算をすればだいぶお得になりますね。
例えば税率20%で計算すると11万円程度税金は節約できます。税率10%でも5万円超の節約です。
ただし、65万円の控除を受けるためには、複式簿記で記帳を行う必要があります。
複式簿記は難しいか?
ここでは、複式簿記の具体的な内容まではツッコミませんが、ズバリ複式簿記は難しいか否か?
答えは全然難しくありません。
意を決して、「複式簿記3級」などという本を買ってきて見てみると、何を書いてあるのかサッパリわからないと思う人多いと思います。
それは情報が多すぎます。
けれど、ほとんどの個人事業の方が行っている取引の種類というのは少ないです。
たとえば、現金かクレジットカードで経費を支払った。売上を計上した。材料を購入した。
個人で行っているような場合は、おおまかにいうと、そのくらいしか取引の種類はないはずです。
そうすると、実際に記帳する仕訳(複式簿記の記述方法)は非常に単純化できます。あまり難しく考えなくても大丈夫です。
私が実際に記帳指導しているお客様も、行う仕訳は5パターンくらいしかなくて、これならできそうだとおっしゃっています。
仮に「弥生の青色申告」などのソフトを使う場合には、本当に簡単に複式簿記で記帳できますし、貸借対照表も損益計算書も自動で作成できます。
食わず嫌いの方が多い印象です。本当にもったいない。
税理士に頼めばいいか?
記帳なんてめんどくさい、税理士に頼めばいいでしょ。と思う方もいますよね。
それも一つの手だとは思います。でもそれは、事業の規模が大きくなって、記帳している時間が取れない、記帳している暇があったら
営業しないといけないという場合にしましょう。
私も税理士なので、記帳代行もやっておりますが、基本的には事業主がご自分で記帳されるほうが望ましいと考えています。
健全な経営、資金管理、債権管理を行うためには、数字を経営者自身が把握するのが一番です。
そのための支援はしています。機会があればご相談ください。
ではまた。
コメント
個人事業をしたいと考え、届け出から、申告の仕方等を見ていたらこのページにきました。
高校の時に簿記はしていましたが、すっかり記憶がありません。。
自分で複式簿記や申告の仕組みが理解できるようになればと考えています。
少し拝見させて頂いていたんですが、セミナー等はされていますでしょうか?!
コメントありがとうございます。
現時点ではセミナーは行っておりません。
もしご興味があれば、今後も複式簿記の記事は書いていきますので、ご覧いただけると幸いです。
まずは簡単な仕組みから勉強されるとよいかと思いますが、まずは一冊本を読むことをおススメします。
私が複式簿記講座をやる際に、簿記の初心者の方々に教えようと思い、手に取った本は
「とある会社の経理さんが教える 楽しくわかる!簿記入門」東山穣著 です。
よかったら参考になさってください。
もし何か不明な点があったら、メールいただければ回答しますよ。
個人事業、頑張ってくださいね!