青色申告特別控除 | 65万円控除を利用しよう

青色申告特別控除とは

青色申告承認申請書を出しましょう

こんにちは。東京都日野市の女性税理士 坂 有希子です。

不動産所得、事業所得あるいは山林所得があるような業務を行う方は「青色申告」というものができます。

青色申告の特典についてはこちらから

青色申告は、所轄の税務署長あてに「青色申告承認申請書」を提出し、承認を受けて初めて開始できます。
(却下の連絡がない場合は承認されたということです。ご安心ください)
開業した日から2ヶ月以内に提出する必要があります。

もし、青色申告承認申請書を提出されていない場合には、平成26年分の確定申告では青色申告の特典を受けることはできませんが、来年の確定申告には適用できるように、平成26年の確定申告書と一緒に必ず提出しておいてほしいです。

青色申告特別控除は2種類ある

青色申告特別控除とは、事業所得・不動産所得・山林所得から一定の金額を差し引けるという制度で、個人事業主のとっての節税策のひとつとなります。

青色申告特別控除には10万円控除と65万円控除の2種類があります。どちらがより節税になるかというと一目瞭然ですが、もちろん65万円控除ですね。

発生主義に基づく売上・経費の認識

では65万円控除を受けるにはどうしたらいいか?
まず第一に、現金主義を利用している場合には適用できません(発生主義を採用する必要があります)。
ここで、現金主義、発生主義と書いてあって、難しい~と思うかもしれませんね。

例で説明します。私のような税理士がいて、お客様の確定申告書の作成をしました。2月に作業をして、2月中に確定申告書を完成しました。お客様からの報酬の入金が3月だとします。その場合に、

現金主義・・・3月の売上として認識
発生主義・・・2月の売上として認識

となります。発生主義は作業して完成したという行動(原因)に基づき売上を計上しています。一方、現金主義はお金が入ってきたという事実に基づき売上の計上をしています。現金主義による売上の計上は、預金通帳を見るだけで、売上の管理や計上ができるので、実に簡単なのです。現金主義はあくまでも簡易的な売上認識の方法なので、65万円の控除は使えないのです。

また、売上に限らず、経費なんかも基本的には発生主義によることが必要です。

不動産所得の人は事業的規模であることが必要

不動産の賃貸を行っている人は、その事業が「事業的規模」であることが65万円控除の要件の一つです。
事業的規模とは、ある程度の物件数をもって事業を行っているということです。
これも詳しく説明すると、とても長くなってしまうので簡単に書きますが、「5棟10室」という基準が目安になります。
一軒家の賃貸だったら、5棟以上、アパート・マンションの賃貸だったら10室以上が「事業的規模」となります。
もし「5棟10室」基準よりも小さい規模での不動産賃貸経営だったら、10万円の青色申告特別控除が受けられます。

複式簿記によることが必要

さきほど、現金主義・発生主義という言葉について説明しました。それと複式簿記とは別ものです。
ちょっと難しい言葉になってしまいますが、現金主義・発生主義というものは、費用・収益の認識基準の話です。費用や収益をどのタイミングで費用化・収益化するかといったお話なのです。

一方、複式簿記は記帳の方法です。複式簿記は一つの取引につき、原因と結果に分解して、仕訳(記帳)を行う方法なのです。
これはわかってしまえば難しくないのですが、初めて個人事業をやるかたなどにとっては、少しわかりにくいかもしれません。

今は、あまり複式簿記について理解していなくても、簡単に複式簿記での記帳ができるソフトが売っていますので、そういうのを利用しましょう(弥生会計、freeeなど)。

青色申告特別控除を10万円から65万円に変更する場合には?

今までなんとなく帳簿をつけていて10万円の控除しか受けていなかったけれど、頑張って65万円の控除を受けようと思っている方もいるかもしれません。

そのときに何か手続きはいるか?

とくに必要ありません。
きちんと複式簿記での記帳を行い、必要な帳簿をそろえれば、特に届出などは行う必要はありません。
もちろん、事業開始の時に「青色申告承認申請書」を提出していることが前提ですよ。

不動産賃貸業の方が、「5棟10室」の基準を超えた業務を行うようになった場合も同様に、特に届出は必要ありません。

期限後申告と青色申告特別控除

確定申告の期限は、皆さんご存知だと思いますが、3月15日までです。今年は3月15日が日曜日なので、3月16日までです。

もし、確定申告の期限日までに申告が間に合わなかった場合はどうなるの?って思いますよね。
とくに頑張って複式簿記で記帳をしていたのに、65万円の控除は受けられなくなったら、がっかりですよね。

期限に間に合わなかったら、残念ながら65万円の控除は受けられません。
ただし、10万円の控除は認められます。

やっぱりせっかくだったら65万円の控除を受けたいですね。

仕事も忙しくて帳簿の整理なんか無理だよ~って思う人も多いでしょう。方法がわからないという方もいると思います。
必要なところだけ専門家の手を借りるという方法もあります。
今から始めて確定申告に間に合わせるのは難しいかもしれませんが、今後長い目でみれば65万円控除は絶対に受けたほうがいいですよ。

ではまた。

坂 有希子会計事務所「業務案内」はこちらから

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする